読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ハンドメイドでおうち起業

ハンドメイドでおうち起業するために必要なコトをまとめてみました

ハンドメイドの帳簿 基本パターンを考えてみよう

帳簿付けと簿記について

ハンドメイドのお金の動きを考えよう

前回の記事では「帳簿の意味」について紹介しました。
いよいよ「ハンドメイドの帳簿付け」を具体的に考えてみます。
わかりやすく全くのゼロからハンドメイド起業を始めた場合で考えてみましょう。
※状況説明の後に複式簿記での仕訳を記載しています。
簿記についてはこちら
【注意】
以下の内容は自分なりに考えた流れです起業前のため税務署や税理士などの専門家のアドバイスは一切受けていません。
 
「ポーチを作って販売した場合」を考えてみよう
 
具体例で考えてみたいと思います。
前提として初めてハンドメイドでおうち起業します。手始めにポーチを4つ作って販売しようと思います。起業したばかりでまだお金も材料も持っていない状態です。
 
1.お金を用意します
事業用のお財布を用意しただけではお金は入っていません。
自分のお金を事業用の財布に入れます。今回は例なので5,000円にしておきます。
お金を自分の財布から事業用の財布に動かしただけですが記帳が必要です。
「事業主」から「事業用のお金を借りる」という形になります。
 
貸方:現金5,000  借方:事業主借5,000
 
2.事業用のお金で材料を購入します
ポーチを作るために生地と副資材を購入します。
2mの生地(1m1,000円)とファスナー4本(1本100円)を購入したとします。
現金が仕入(材料)に変わります。
 
貸方:仕入2,400  借方:現金2,400
 
3.材料を使ってポーチを作り販売します
材料をすべて使い切ることは難しいので生地は1.5mだけ使ったとします。
作ったポーチを1つ1,200円で販売したところ、2つ売れました。
直接販売したので代金は現金で受け取りました。
 
ここからは記帳の方法が2種類あります。
原価の出し方が異なるのでどちらかを選択します。
 
A:3分法
商品の製造原価を毎回計算するのではなく、期末に1回だけ計算する方法です。
仕入から販売までの記帳が簡単なので、この方法が一般的なようです。
以前書いた「売上原価」の出し方を使う場合はこちらの方法を選択します。
貸方:現金2,400  貸方:売上2,400
 
この方法の場合、材料も商品も「仕入」という科目で一緒に管理します。販売しても返品がない限り帳簿上では仕入の金額は減りません。
期末に「決算整理」という特別な計算をすることで清算することになります。
 
この方法の場合、毎回の記帳が楽になる代わりに決算整理をしないと正確な利益がわかりません。また「売上原価」の計算をするために期末に「棚卸」をしなければいけません。
 
B:分記法
商品を販売するごとに「製造原価」を計算して「商品売買益」を記入する方法です。毎回の計算が面倒ですが、常に利益を把握できるメリットがあります。
 
ポーチを作るために使用した生地代は1,500円なのでファスナー代との合計は1,900円です。ポーチは4つ作ったので1つあたりの製造原価は475円です。
 
貸方:商品1,900  借方:仕入1,900
 
製造原価は1つ475円なので利益は1,450円です。
売上2,400-製造原価475×2=利益1450
 
貸方:現金2,400 借方:商品950、商品売買益1,450
 
 
どちらの方法でも最終的に利益の計算ができれば問題ありません。
私は当初「分記法」をする気満々でしたが、それでは以前書いた「売上原価」の出し方を使わないということに気づき、やっぱり「3分法」にしようと思いました。
 

利益があったかの判断は財布の中身ではない

ポーチを販売した後に手元にあるものは、
現金5,000円、使っていない生地(0.5m)、商品のポーチ2つ
 
現金は最初の金額と同じですが、会計上は「売上利益」があったので「黒字」となります。
 
財布の中のお金だけを見ても赤字か黒字かは判断できません
 
確定申告をする時も「どれだけ利益があったか」という点であり、「財布の中の現金が増えたか」ではないので注意してください。
 期首と比べると「使っていない生地」と「商品のポーチ」が増えたことになります。
これは帳簿上では「資産」の扱いになります。
お金ではないものの「お金と同等の価値」があるものとされるのです。使っていない生地は500円、商品のポーチも950円の価値があることになります。
 
ハンドメイドでおうち起業した場合、きっちり記帳するとこのような流れになると思います。実際には他にもイベント出展料、委託販代、ラッピング資材などの経費が加わります。
 
ここまで書いてみて気づいたのですが、「仕入帳」「売上帳」「商品有高帳」の3つの補助簿も必要になりますね。ハンドメイドの帳簿付けは簡単ではないですね。